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ブログ|いいだの森歯科こども歯科クリニック|長野県飯田市鼎の歯科・歯医者

お口の菌が及ぼす身体への影響!〜歯周病の本当の怖さ〜

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歯周病は単なるお口の病気だけではありません!

『歯周病』は、糖尿病認知症、脳梗塞、心筋梗塞、早産、低体重児出産、誤嚥性肺炎など、様々な病気に影響を及ぼす事がわかってきています。そもそも歯周病とは歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)に繁殖する細菌が原因で生じる、細菌性炎症による組織破壊のことを言います。進行すると歯を支える骨が吸収し、最終的には歯が抜けたり、様々な身体の病気に影響を及ぼす可能性があります。
2018年の全国抜歯原因調査では、歯を失う原因で最も多かったのが「歯周病」(37%)で、以下「むし歯」(29%)、「破折」(18%)、「その他」(8%)、「埋伏歯」(5%)、「矯正」(2%)の順になっています。
歯周病は歯の喪失原因のトップであり、むし歯と同様、生活習慣病の一つです。
歯周病と糖尿病、認知症の関係性について

歯周病と糖尿病との関係性は以前から言われていますが、「歯周病が糖尿病を発症 何倍」の画像検索結果
2018年に発表された日本糖尿病学会では歯周病が糖尿病を悪化させてしまう可能性が高いことから『初心時には歯科を必ず受診させ、必要に応じて治療を受けてもらうように』と歯科受診を推奨しています

右図のように歯周病に罹患している場合は糖尿病の発症リスクは約1.5倍、逆に糖尿病に罹患している場合は歯周病の発症リスクは1.3倍となっており、互いに悪い悪循環を引き起こしている事がわかっています。

歯周病がアルツハイマー型認証の原因となる理由図解

また、2020年九州大学の研究によりアルツハイマー型認知症の原因物質である『アミロイドベーター(Aβ)』が歯周病に罹患している場合は、約10倍多く見られてことを報告しています。
つまり、歯周病を予防することで、認知症の発症や、認知症の進行を遅らせる事が出来る可能性があります。

その他、たくさんの身体の病気にも密接に関係している歯周病ですが、ここで厄介なのが歯周病は痛みがなく進行する病気であるということです。Silent Disease(静かなる病気)とも言われており、気づいた時には重度歯周病まで進行していることも珍しくありません。

『目に見えて歯茎が腫れている』、『痛みがある』などの症状があれば早期に治療の介入が可能ですが、そのような症状が出にくい病気だからこそ、かかりつけの歯医者さんで定期的なお口の検査とクリーニングを受ける事が、口の健康だけではなく、身体の健康を維持する上でとても大切です。

当院では歯周病治療(再生療法)や定期検診を行なって参りますので、お気軽にご相談ください。

 

いいだの森歯科こども歯科クリニック  院長

 

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